井上能已 展
会期|2023年10⽉1⽇(日) - 12⽉2⽇(土)
時間|13:00 - 17:00
休廊|日・月・火 (ただし10月2日、3日は開廊、11月3日、23日は臨時休廊)
⼊場|無料
協⼒|YANAGI STUDIO
- オープニング・レセプション
10⽉1⽇(日)
13:00 - 18:00 レセプション
14:00 - 15:00 トークイベント 井上能已×高島直之(美術評論家)
Untitled / 1996
美術家・柳幸典のディレクションで、約20年の断筆を越えて再起した「井上能已」展を10⽉1⽇(日)から12⽉2⽇(土)まで開催します。
井上は1963年徳島県生まれ。1983年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科入学、1989年に同大学を中退して作家活動を開始。具体的な事物による画面の強化により鑑賞者を戸惑わせる絵画で、個展「孵化する絵画」(ギャラリーαM/1994年)、「FACE PASSIONS」(ミヅマアートギャラリー/1994年)、「VOCA展1996」(上野の森美術館/1996年)など徐々に注目されました。しかしその後、抽象化へのこだわりが強くなり、急速な画面展開、非形象化により迷走して目標を見失い、2000年に沖縄へ移住。木工職人として生活をしながら表現を模索するも断筆。コロナ禍の明けた2023年、自らの問題を乗り越える必要を感じ、新たな地平を開くべく筆を取りました。
本展では、1990年代の井上の代表作である〈こいのしみ/1994〉、そして「VOCA展1996」展に出品された作品と、沖縄で再起して描いた200号の新作〈ヒドラ2023〉を公開します。
こいのしみ / 1994
ヒドラ2023 / 2023
井上能已(1963 ― )
1963 徳島県生まれ
1983 武蔵野美術大学造形学部油絵学科入学
1988 武蔵野美術大学造形学部油絵学科中退
1995 武蔵野美術大学油絵科非常勤講師就任
2000 沖縄に移住
- 個展
1989 かねこ・アートG1(東京)
1990 くにたち市民芸術小ホール(東京)
かねこ・アートG1(東京)
1991 ときわ画廊 (東京)
ギャラリーGUBAKU(埼玉)
1992 「水や空」ギャラリー21+葉(東京)
1993 ギャラリーNWハウス(東京)
スパークギャラリー(東京)
「新世代への視点─ 10画廊からの発言」ギャラリー21+葉(東京)
1994 ギャラリーGUBAKU(埼玉)
ギャラリーNWハウス(東京)
ウインドウギャラリー(東京)
「孵化する絵画」ギャラリーαM(東京)
1995 「創ることへの視線 vol. 1 」ギャラリー21+葉(東京)
1996 ギャラリーNWハウス(東京)
1997 「霧退治」 秋山画廊(東京)
「霧退治」版画展 CACギャラリー(東京)
1998 秋山画廊(東京)
「井上能己版画展」ギャラリー・ルミエール(名古屋)
1999 ギャラリー21+葉(東京)
ギャラリーGUBAKU(埼玉)
2000 ギャラリーNWハウス(東京)
2002 画廊サロンドミツ(沖縄)
2006 前島アートセンター(沖縄)
- グループ展
1987 「Work Shop Net」 personal studio(東京)
「鷹の台野外彫刻展」小平中央公園(東京)
1993 「自慢・満足」ギャラリー2 1+葉ANNEX(東京)
1994 「自慢・満足II」ギャラリー21+葉(東京)
「FACE PASSIONS」ミズマアートギャラリー(東京)
1996 「VOCA展 1996」上野の森美術館(東京)
トークイベント
高島直之(美術評論家)
1951年、宮城県生まれ。書評紙「日本読書新聞」の編集長をへて、1980年代より美術批評にたずさわる。2004〜2023年まで武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科教員。近現代美術・デザイン史。著書に『イメージか モノか——日本現代美術のアポリア』(武蔵野美術大学出版局、2021年)がある。